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そんな願いが通じたのか、ある日目の前に少年が現れた。
周りの時間は止まっているようで何一つ動かない。
少年にはもう鎖などついていなかった。
翼はあのままだったけれど、とてもいい表情をしていた。
少年は軽く少女の頭を撫でた。
「私ずっとずっとあなたに言いたかった」
少女の目からは涙が溢れた。
「幸せを分けてくれて・・・本当に本当にありがとう!!」
泣きながら今までで1番いい笑顔を見せた。
少年は
「僕こそ、助けてくれて本当にありがとう」
そう言って少年はまた静かに消えた。
少年は幸せを分け、少女は優しさを分け、それは現在私達の世界にも希望の光を灯してくれたのである。
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