第二章――捜査と犠牲者

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第二章――捜査と犠牲者

 「マジで会えたのかよ、お前」  真樹にあった次日、晴人と隆幸はレストランで食事をとっていた。  「ああ。西条真樹という女子生徒。偶然助けた子だった」  晴人の口元がびくついた。隆幸と同様、真樹という名に反応したようだ。  「なんて偶然だよ、ホント」  晴人はオールバックを掻き上げて、苦々しい表情を浮かべた。それだけではない。保高桐葉やヨコセという言葉の意味、隆幸と楓を襲う悪夢。結局解決してない。  だが一つ分かったことがある。隆幸が初めて悪夢を見た日と真樹が怪異に見舞われた日付がかなり近いのだ。  おそらくだが、真樹が呪いを受け、さらに隆幸に飛び火したか……。
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