光(好奇心旺盛妄爆彼女篇)

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光(好奇心旺盛妄爆彼女篇)

A「あっ、今、光らなかった?」 B「えっ、何が?雷じゃない?」 A「いや、雷とは違う何か。だって、雲一つない夜空だよ。」 B「ふーん、なら未確認飛行物体が救難信号出してきたんじゃない?SOSだから、いつもより明るく!あっ、やばっ…」 A「そうかもね。私は選ばれたのね。」 B「えっ…何に?そんな気のせいだって。あまり、深く考えないほうが…。この間も流れ星を落ちた方向に急に車を走らせて、危うく遭難するとこだったし。」 A「今、私の頭の中にはあの光の衝撃がまだ微かに残ってる。これは何かのメッセージよ。」 B「と、とりあえず寝ようか?もう遅いし。メッセージのことはまた明日考えようよ。」 A「もぉ、私眠れない…。」 B「じゃあお酒でも飲んで、考えてみようよ。光の正体。」 A「思考が鈍るわ。なんなら栄養ドリンクを推奨するわ。」 B「……あっ!あーっ!俺分かったよ。光の正体!多分…あれだよ。」 A「あれって?」 B「だから……光の国の妖精だよ!」 A「えっ…光の国の…妖精?」 B「そうだよ。光の国では、ここの世界とは違って、夜がこないんだ。だから、迷い混んだ妖精が辺りを明るくしようと光を発したんだよ!うん、そうだよ。そうに違いない!」 A「へぇ…」 B「(ごくっ)…」 A「じゃあ、妖精さん今頃、光の世界に戻れなくて困ってるかも。助けにいかなくちゃ。まだ、その辺にいるかも…」 B「ち、違う違う!心配しなくても大丈夫だよ。深夜0時をまわると自動的に光の世界に戻るようになってるんだよ!」 A「…そうなんだ。じゃあ大丈夫だね。あぁ、私も光の世界に着いていきたかったなぁ。」 B「それは、できないよ。光の世界には僕ら人間は行き来できないんだ。特に夜は暗闇が光の世界に零れ出したら大変だからね。だからまた、迷ってこっちの世界にきてしまった時は優しく接してあげようよ。」 A「うん。わかった。」 ヒカリ男「(ほっ)…じゃあ、寝よっかヒカリ!」 ヒカリ女「うん、わかった。おやすみだね。ヒカリ。」 フタツのヒカリ…これは偶然の出来事ではない。 このあと、光の世界の異変を現実のものとして目撃することに彼らはまだ気づいていなかった…。 【完】
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