オタクの悩み

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大学一年生の僕には、高校二年生の頃から付き合っている彼女がいる。 元気で優しい彼女とは大学も同じで、ほとんどの時間を彼女と過ごすほどの仲。 しかし、長い付き合いをしているにも関わらず、僕は彼女になかなか言えない秘密があった。 それは、僕が彼女以上にアニメが大好きだということ。 週に五回はアニメを見る日々。 このことを知っているのは、家族以外誰もいない。 外では服装や言動を気にして、表に出さないよう細心の注意を払っている。 アニメのほうが好きなのに、どうして彼女と付き合っているのかというと。 もともと、頼み事などを断れない性格だった僕は、彼女の告白を断れなかった。 だって、今にも泣きそうな顔をされたら、罪悪感でいっぱいになってしまう。 だが今は後悔していない。 何故だか分からないが、付き合い始めた頃に比べて、段々好きになってしまったからだ。 付き合ってから一年が経過した頃、このままでは良くないと感じ、オタクであることを告白しようとした。 しかし、デート帰りの道中、突然、アニメを見るのかと聞かれ、思わず否定してしまった。 すると彼女は、安堵したように____ 「良かった~、あまり悪く言いたくはないけど、アニメ見てる人って現実逃避が激しそうでちょっと引いちゃうw」 そんなことを言われたら、もう白状出来ない。
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