第1章 夢のつづき

7/13
前へ
/233ページ
次へ
飲み会に行くなら、凜にメールしとくか。今日、バイトだったっけ? 俺は懐から手帳を取り出して、凛のバイトのシフトの紙を抜き出すと、今日の日付のシフトを確認した。短大生になってから、夜遅くまでバイトが出来るようになった。前までは20時まで働いていたけれど、今月からカフェのバイトのシフトを増やして閉店の23時過ぎまで働いている。一応家の近くで働いているから、チャリですっ飛ばして帰るよう強く言ってあるけれど、これからそんな夜遅くに帰るのは、まだ心配で仕方ない。 凜は、現在二つのバイトを掛け持ちしている。コンビニと、カフェ。高校の時から続けているが、準夜勤という深夜までの仕事は、今でも反対している。カフェでも、23時まで。でも、クローズの片付け作業とかで23時30分までかかる。俺の心配など凛は気にもしてない様子で、何故か深夜まで働きたいって言い続けている。 今日の凜のシフトは、カフェ。22時まで。 頼む。無事に帰ってきてくれ。 俺は凜にメールを送って、すぐにまた携帯電話をデスクの上に置いた。
/233ページ

最初のコメントを投稿しよう!

414人が本棚に入れています
本棚に追加