子猫

2/2
前へ
/2ページ
次へ
周りを見ると、さっきの子猫がマフラーを引きずりながら、私の元へやってくる。その姿が可愛くて、愛らしくて、私の頬は緩んでしまう。子猫は私の足元へ来て、何かをしようとする。 「どうしたの?」 そう言いながら、私は子猫を抱き上げる。特に抵抗もなく、おとなしく抱き上げられた。 抱き上げると、子猫は足やらしっぽやらで、私の首に戯れてくる。マフラーの真似事みたいに、私の首に巻きついてきて。暖めようとしてくれてるのかな? 爪が痛かったり、毛がこちょがしかったりするけど、そうしてくれようとしてくれるのが、うれしくてうれしくて、たまらない。 私はその子猫を抱きながら、家に帰った。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加