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雪が綺麗に見えたのさ
君が｢白い｣と言ったから
雪が綺麗に見えたのさ
君が｢儚い｣と言ったから
今や極彩色に盲た雪原を導くは鴉の黒
雪が哀れに見えたのさ
君があまりに白いから
君が儚く見えたのさ
声が途切れてしまうから
息の形はそこにあるのに声が途切れてしまうから
命が綺麗に見えたのさ
君が「儚い」と言ったから
その四つの音の、融けてゆくのの早いこと……
今や極彩色を孕んだ濡羽も千鳥にふらついて
今や極彩色に盲た雪原を導く黒は霞に
どうか羽を閉じなさるな
君の瞳の黒の黒
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