優しい朝がくる…?〜ハネムーン篇〜

11/26
前へ
/26ページ
次へ
とはいえ…。 カフェに入って、コーヒーとケーキを注文したしてからも、圭太はずっとテラスの席で笑い転げている。私はちょっとムッとして、コーヒーをすすりながら、 「もう、いい加減笑うの、やめてよね」 と言うと、圭太は笑いすぎて涙が出たのか、目の蓋を指で拭った。 「いやぁ、楽しかった楽しかった。マジで!芹那。まだまだ、たくさん小技隠してそう」 「小技って…ないわよ」 「いやいや。自覚ないだけで、あるよ。きっと。芹那の友達にも色々聞いてみたいかも」 「やだ。あの子たち、何言うか分かんないもの」 私は思わず頬を膨らませてそっぽを向いた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

219人が本棚に入れています
本棚に追加