優しい朝がくる…?〜ハネムーン篇〜

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圭太の温かい唇が肩を舐めると、私は背中がぞくぞくして思わず声が出てしまった。 「芹那のその声、凄く好きだよ」 耳元で圭太が囁くと、私はそんな圭太の耳たぶを舌でなぞると、今度は圭太が声を出した。 「私も、耳を舐めたときの圭太の声、好きよ」 耳たぶを舐めながら私が言うと、圭太は少し照れたように頬を赤く染めた。そうして、私と圭太は同時に唇を重ねていくと、ギュッと抱きしめあった。 「芹那には、やっぱかなわないよ」 「圭太」 私は唇を重ねながら、圭太の緩まっている帯を解いて寝巻きを脱がすと、私たちは裸になってまたきつく体を抱きしめあった。 「観光した後は、海に行こう」 「うん」 「でも、観光なんかしないでずっとホテルで抱き合っててもいいんだけど」 「…もったいない。お金も時間も」 私が真顔で言うと、圭太は吹き出して笑った。 「言うと思った。冗談だよ。じゃ、今は、芹那を気持ちよくさせてあげるよ」 「ほんと、エロい…」 「俺より、芹那の方がエロいと思うけど。もう、腰が動いてるし」 圭太の指が私の腰をなぞっていると、私は腰がムズムズしてどんどんとろけていくのが分かる。
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