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「朝から元気なのね…眠くないの?」
私はそう言って体勢を替えて圭太の上になると、圭太は私の腰を掴んで、そのまま右手が腰から足の付け根の方へと降りていった。
「眠いよ。まだまだ寝ていたい」
「言ってることと、やってることが正反対なんだけど」
「ん?どうしてだろう?」
圭太はニッコリと微笑んだ。足の付け根をなぞって、ショーツの縁を彷徨っている。私はたまらなくなって圭太の唇を塞ぐと、自分から舌を絡めていって、圭太の指がどんどん早くなるように誘導する様に腰が動いていった。
「…早く…お願い…」
自分でも興奮しているのが、分かる。とうとう、圭太の指が入ってきた。もう、そうなると自分でも頭の中が真っ白になって、もう1人の淫らな私が身体を支配する。我を忘れて声を上げると、私はすぐに絶頂へと上り詰めていった。
そうして、新婚旅行1日目の朝が、過ぎようとしている。私は、圭太しかオトコを知らない。初めてだった。でも、最初から圭太は優しく抱いてくれた。初めてで痛がっていた私を気遣って、無理には動かずに、慣れるまで時間をかけてくれた。そんなところも、好きになったところだった。
とにかく、私は圭太にメロメロだ。
圭太には言わないけれど。大好きすぎて、過保護になりそうなくらい。それを気取られないよう、ごまかしながら冷静に振る舞っている。
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