優しい朝がくる…?〜ハネムーン篇〜

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優しい朝が、今日も来る。 清々しい空気。 甘い匂い。 お祭りがあるのか、鼓太鼓の音がする。 私は上半身を起こすと、少し前がはだけて胸元があらわになった。 「…圭太、また寝ながら触ってたわね」 私は、隣で眠っている圭太の寝顔を見ると、圭太はまだスヤスヤと寝息を立てて眠っている。圭太も寝巻きを着ていて、前の部分はほとんどはだけている。 「寝相わるっ。すけべっ」 私はそう呟いたけれど微笑んで圭太を見ると、また横になって圭太と向かい合わせになって圭太の寝顔を見つめた。 昨日、圭太と結婚した。 そして、新婚旅行で沖縄に来ている。海外でも良かったけれど、何となく沖縄の綺麗な海を見てみたくなった。圭太はあまり海外に行きたくないような素振りだったから、国内にしようって私が言い出したら、すぐに圭太がOKしてくれて、せめて東京から遠いところを探した。北か、南か。北海道よりは、沖縄の方が海が綺麗だし日本離れしてるから、旅行気分になれると思って。
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