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「まあ、美雪さんのプライドも傷付かなかったしみかじめ料もちゃんと払ってもらえたし。良かったですね、ボス」
「全然良くねえよ。俺の男としてのプライドが傷付いてるよ……」
早く遥に会いたいなぁと誠吾は思った。
美雪に勃たないと分からせるためとはいえあの口淫は本当に気持ち悪かった。
もしあれが遥にされたものだったら……きっと物凄く気持ちよかったのだろう。
「そういえば、尾崎君の同級生はどうなったんですか?連絡してきました?」
「夜にじゃんじゃんメッセージ送ってきてたな。遥がきっぱり断って携帯の電源落としてたが…」
遥にその気はないが、アイツは諦めたのだろうか。
「そうですか。まあ、黒川の若頭の恋人に手を出すような馬鹿はそうそういないでしょうね」
まあ、そうだろうなと誠吾も思う。
遥を困らせるような真似だけはしないでもらいたい。
「で、お前も今夜はうちに来るんだろ?」
「ええ。拓馬と年越しを一緒にしたら、その後は初詣に行く約束してますので」
山根と東もうまくいってるんだなと誠吾は思った。なんだかんだ何年も付き合ってるよな。
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