第3夜

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女性にモテる誠吾さんが、子供でしかも男の僕を好きになってくれるなんて……そんなことあるのだろうか。 でも………今日はクリスマスだ。 もしかしたら奇跡が起きるかもしれない。 遥は顔を上げて誠吾が来るのを待った。 ツリーの下はすごい人だ。 この中から遥を見つけられるだろうか。 誠吾がそう思った時視線を感じた。 ツリーの下で遥が誠吾に向かって笑顔で手を振っている。 まるでそこにスポットライトが当たっているかのように、遥の姿だけが光に包まれているようだ。 ああ……。 綺麗だな………。 にこにこ手を振る遥はその場に居る誰よりも綺麗だった。 道の向こうから誠吾さんが歩いて来る。 背が高くてモデルのようにスタイルがいい誠吾さんは遠くからでもすぐに分かる。 誠吾さんとすれ違う女性が振り返って誠吾さんを見ている。 うん、わかるよ。 だってオーラが違うもの。
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