エピローグ

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 あの時、目覚めて頭が真っ白のまま、何も無かったことにした方が良かったのかと頭をよぎることもあるけど、でも、そうは思わない。  気づくのが怖いことはあるけど、気づいてはいけない感情なんて無いはずだ。  苦しくても、人に言われるまま自分を騙して生きるよりよっぽどいい。  あたしは、彼を振り返って言った。 「徹さん。キスして」 「……今か?」 「……今、はさすがにまずいから許してあげるけど、次会ったら」  くしゃ、とあたしの頭を撫でて 「気が済んだら戻れよ」 と彼はまた親戚たちのところに帰って行った。 『真っ白な夜をたどれば』了
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