〜黒い戦艦 白い乙女〜

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〜黒い戦艦 白い乙女〜

〇日本海 海上    江戸時代後期    (1820年頃)    新潟港が正式に発足される前    新潟港と佐渡島の合間    明け方    大海原に小さな帆船    風は穏やか、帆を広げて航海中    気分良く鼻歌を歌う長介 長介「いやー大漁大漁」 啓次「(笑う)何が大漁だよ。 全然じゃねえか!」    船には6匹の魚    2匹が桶に入れ生け簀にし    3匹が開かれ天日干しされている    残りの魚を開く啓次 長介「良いんだよ。 欲しいときに欲しいモンを 欲しいだけ取る。 それが俺たち船乗りの美徳さ。 魚にも子孫を残して貰わないとな」 啓次「物は言い様だな、ん?」    濃霧が立ちこめる
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