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啓次「長?」
女性を抱え海面に出る長介
長介「啓次!コイツを頼む」
啓次「ああ」
女性(マリー)を預かる
やせ細った身体に布きれ1枚
口内から僅かな出血
貧血ぎみの青白い肌
不謹慎ながら
マリーに一目惚れをする啓次
船に上がり
自身の衣類を掛ける長介
長介「航海病に栄養不足。
更に冷え切ってやがる。
にも関わらずこの風貌だ。
身の安全に好材料と呼べるモンが
1つもねえ!」
啓次「長、直ぐに帰ろう」
長介「ああ、だがこの霧ン中じゃ」
蒸気船の汽笛が鳴る
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