〜黒い戦艦 白い乙女〜

6/6
前へ
/34ページ
次へ
ロイス「交渉決裂だな。残念だ、撃て!」    砲弾を一斉射撃    水飛沫の中から長介の船が飛び出す    帆が拡がっている    海に急な突風が吹きそれに乗る 長介「残念だったな! こちとら生まれたときから この海に遊ばれて育ってんだ! そのデカブツじゃあ捕まえらンねえぞ!」    戦艦、砲弾を撃ちながら旋回する    長介の船は細かく舵を取り    砲撃を交わしながら    爆風に乗り逃げる 啓次「何処かアテはあるのか!?」 長介「信濃川を上ろう! あそこの河口は川の砂利が堪りやすい。 あのハコの事だ、 きっと下も相当デカいだろうよ。 船底がつっかかって 身動きも取れなくなるさ」    信濃川の河口が遠くに見える    船の船尾が岩礁に当たり損傷する 啓次「それまで持つか・・・」 長介「持たせるんだよ!・・・ん?」    異変に気づく長介 長介「(砲撃が・・・止んだ?)」    戦艦を見やると    追いかけてこない    啓次もそれを見やる 啓次「どうする? 何処かの岩場に行くか?」 長介「いや、 港に入って他の船に紛れ込もう」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加