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魔法は想像なのだという。
自分の中に眠る魔力を無から有にするイメージ。
空想を現実と信じるイメージ。
それが灼熱の炎にも、凍てつく氷にもなるのだという。
魔力の上限は生まれつき決まっているらしい。
持って生まれた素質。
脈々と受け継がれる血。
「魔力は血統」と揶揄されるのはそのため。
でも、大いなる力を自分のものとして、どれだけ操れるかは積み重ねてきた経験だけがものをいう。
それが魔法の本質。
だから魔法が釜戸の種火として燻るか、それとも鉄をも溶かす業火になるか、それは使い手次第。
そして、力の使い道も――。
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