明治・大正の逢瀬

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ハッとまた目が覚めた。 明治の夢は、以前もみたことがあったが、「いけにえ」という、言葉がでたのも、最後のシーンは初めてみるものだった。 「私は…何の生贄なの?」 そして、あのあと、どう颯輝に守ってもらったのかも、豊という男をどう倒したのかも、私は知らない。 豊なんて、今まで現れていただろうか? 名前を名乗ったのが今回が初めてなのか。 最近、今までみたことのない記憶が、夢に出てくることが多い。 これは、なんの前触れなんだろう。 鮮明に残った夢を、分析しながら、私は仕事へと向かった。
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