明治・大正の逢瀬

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明治・大正の逢瀬

財閥の家で生まれた藤崎美鈴、誰もが羨むお嬢様だった。 そんな藤崎家に仕えている、颯輝は美鈴より二つ年上だった。 ずっと、幼い頃から一緒にいた二人は、思春期を迎え、美鈴が17歳になった今、兄妹のような感覚から恋愛へと想いは変わりつつあった。 しかし、財閥に生まれた美鈴が、自由に結婚相手を選ぶことなどできず、颯輝を好きになっても、それを隠して生きるしかなかった。 本音を言ってしまえば、きっと、颯輝は家から追放されてしまうから。
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