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江戸の逢瀬
俺は目覚める。
初めてみる明治時代の前世の夢から。
今までの前世の夢とは違って、全てを初めから知っている様子だった。
忍者の時も、武士の時も、最後の最後で、ああ、これは彼女を助けるために生まれた俺の宿命だと、命が終わっていく。
でも、今回は違った。特殊な能力があった。
そして、彼女を狙う奴の目的が、いけにえであることだ。
「あの村の夢がしっかりみれたら、もっと分かるのに…」
俺は、左手の甲に刻まれた四葉のクローバーを見つめる。これがいつついたのか、まだ分からない。
生まれ変わるのが増えるたび、自分の身体、記憶にいろいろな変化ができる。
生まれつきあった、この模様を世間に見られないように、ハンドバンドをしている。
そして、いつからあるかもわからない、変な模様のペンダントはお守りだと思い込んでいつも、身に付けていたが、重要なものだと今回の夢で知った。
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