僕は大いなる尊敬者であり大いなる軽蔑者だ!

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 僕は二人が去った後も怒りが収まらなくて蟠ってこう思った。 「どっちがひどいんだよ。ったく、己惚れやがって!付け上がりやがって!そうなるのは面と向かってブスって言われたことがないからだろうな。ああいう輩は多分ルパン三世を観た場合、ルパンが美女に弱いのに女全般に弱いと勘違いしちゃうんだろうなあ。ったく始末に負えねえ。」  しかし、僕はこう思って蟠りが消えた。 「まあ、しかし、むっつりスケベって言われたことで今まで言えなかったことが言えて良かった。少しは応えたろう。愚かな女め!」  この頃から自分を誇り他人を蔑する傾向があったからこそ自分を侮辱する者に対し容赦しなかったのだ。
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