僕は大いなる尊敬者であり大いなる軽蔑者だ!

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 こういう人間は俗輩からサイコパスみたいに勘違いされ、煙たがられ、敬遠されてしまい勝ちになる。僕は全く俗受けしない人間さ。それに普段から一般の社会人の処世術である愛想笑いや御追従笑いや胡麻擂りや御世辞といった阿諛追従する事や空気を読んで本意に逆らってでも皆に合わせる事に強い嫌悪感と罪悪感と羞恥心を覚えるから未だに作り笑顔が必要な時でも自嘲的に苦笑するのが精一杯だ。これでは世渡りが旨く行く訳が無い。  当然の如く僕は小母さん達と折り合えないし、小母さん達と仕事をする事に懲りるから自らバイトを辞めようと或る日、或る小母さんには、「この雌牛め!」と罵り、また或る小母さんには、「この雌豚め!」と罵り、今まで禁句としていた、言えなかった言葉を吐き出して生まれて初めての職場を去って行った。
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