僕は大いなる尊敬者であり大いなる軽蔑者だ!

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 僕は大いなる尊敬者であり大いなる軽蔑者を自覚し知行合一を具現することをミッションとしているから、いざとなるとタブーを冒すことにもなるのだ。そのルーツを辿ると、中学の時にこんなことがあった。  僕は休み時間、席に就いて単行本を読んでいると、二人の女子生徒(以下A子とB子とする)がやって来てA子がB子に、「聞いてみなさいよ。」と促した。  すると、B子がもじもじし出したので、「言いなさいよ。」とA子が更に促した。それでもB子がまだ、もじもじしているので僕はもしかすると告白されるんじゃないかと思っていると、B子が重い口を開いて恐る恐る尋ねた。 「あなたって、ひょっとして、むっつりすけべなの?」  確かに当時、僕は如何にも内気そうで笑う事が少なく無口で人より思慮深そうだから女子生徒にむっつりすけべと思われても仕方がないと言えなくもなかった。けれども僕はわざわざ傷つくことを聞いてきたB子に対して頭にきて敢然と言い放った。
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