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俺ら、アイドルユニット『BLUE impact』は、日本で有名なアイドル事務所に所属している。
俺と青藍(せいら)は、そこの社長から直々に指名されて組んだ唯一の二人組ユニットで。
CDデビューをする前から、話題のドラマや映画、有名なファッション誌なんかに出演してて、それぞれがそこそこ顔も名前も売れていた。
それは、後から思えば事務所の綿密な売出し戦略だったんだけど、俺はフツーにラッキーなんだと思ってた。
まあ、自分で言うのもなんだけど、ルックスも歌も芝居もイケてると思うし。
ナメてるとか言われるけど、そんなの売れたモン勝ちでしょ?この業界。
青藍とは、ユニット結成時に初めて会った。
漆黒の瞳とカラスの濡れ羽色って言うのか?艶のあるキレイな黒髪、そして、しっかりと伸びた姿勢の良さがコイツの真面目さを物語っていた。
なんて、キレイな男のコなんだ…。
青藍の第一印象は、その一言だった。
思えばその時に俺は青藍に一目惚れしたんだ。
けど、俺はまだその頃には自分の性的指向なんか全然分かってなくて。
ただただ、こんなキレイなヤツとこれから組んでやっていくのか、ってだけだった。
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