3杯目

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うんうんと、大きく首を振りながら、 私の両手を包み込む。 「別れるとかやめてよ。 そんなの絶対やだし。 もう、直球しか、無駄って学習したから、良く聞いて? 花陽さん。 俺と結婚前提に付き合って下さい!」 「え?」 「返事は?」 「匡くんそれって……プロポーズ?」 「そう。そのつもり。 花陽さんが気にしてる年の差は、 俺だって気にしてる。 ガキが何言ってるのって思うかもだけど、 でも、ずっと一緒にいたいから。 他の人に渡したくないから。 結婚して? ね、花陽さん」 「み、ミルクティー、 買っちゃったの箱で! 一人じゃ飲めない」 「え?」 「飲んでくれるならイエスで」 匡くんはわっは、 と大きく息をして、 「もちろん」と笑った。 3杯目end.
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