4杯目

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一番仲のいいと思っていた奴から、投げられた言葉に深くきずついた。 『友梨佳のことは女と思ったことはのないのに一緒にいるとみんなに誤解されるから嫌だな』 私だって男女の付き合いなんて考えたことなかったけどまるで私が奴に気があるみたいな言い方。 友達だと思っていたのに。 そんなことがあってから男子から一歩離れて身を置くことにした。 しかし、女子のようにつるんで噂話したり、アイドルや好きな男の話もする気にはならなかった。 身体は女でも、精神的に女ではないことがこの辺から明確になってきた。 男でもない、ましてや女でもない私は、孤独だった。 でも 誰にも言える悩みではない。
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