午後の紅茶

おまけのおかわり

「今日はありがとうな」

「いいわよ別に、後でう～んと埋め合わせしてもらうし」

「オッケー、今夜う～んと可愛がってやるよ」

「バーカ、職場で何言ってんのよ、
そういうことじゃないんだから」

「あはは、わかってるよ、ジョーダンだって！」
私、白波のどか
イベント会社に務める野上晶は私の彼。
私は今日そこで、カメラを回す係を任された。

正式なカメラマンはいるのだけど、
もしものための予備映像を保険としてとっておかなければならないのに、今日は人がたりないのだという。

ちょうど今、登録している派遣の仕事がちょうど切り替えで仕事がなく、
今月はまじでどうやって生きていこうかと思案していたところだっただけにありがたい話だった。
派遣はこういうのが困る。
いーかげん正職探さないとな。

今日は結婚式、
幸せそうな二人。

いいな、
なんか結婚したくなっちゃうなあ。
晶、プロポーズとかしてくれないかな。
そしたら派遣切りとか全然怖くないのに。

は、
イケない、仕事しごと！

慌ててカメラの画面を覗き込んだ。