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ふわふわと、
夢か現実かわからない状態で、
いつの間にかレストランの椅子に座っていた。
「腹、減ってない?」
「え?」
「なんか食が進まないみたいだからさ」
「あ、ううん、
このためにお昼抜いて来たもん」
「なら、頼むよ、
俺この辺だけでいいし」
「晶、甘いのあまり得意じゃないもんね」
「だめってわけじゃないけど、
量は無理っぽい」
晶はそう言って流し込むように水を煽った。
「ごめん、付き合わせて」
「所長がくれたんだ、お前のせいじゃない」
「まあね、じゃ遠慮なくいっぱい食べちゃう」
「無理はすんなよ」
「無理じゃないよー、食べられる」
晶はクスクス笑いつつ、
サンドイッチを摘んだ。
そんな彼を横目に見ながら、
あこがれのアフタヌーンティを堪能した。
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