おまけのおかわり

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「ねー、隣の席の人たちって私達と似てたね?」 「全然違うだろ?」 「顔とかじゃないよ? やり取りとか話し方とかさー」 「だから違うって あの二人はどう見ても友達だろ? 俺たちは、 のどかお前まさか 忘れたわけ?」 「何?」 「これ」 私の指をとんとんと、 かるくはじく。 「プロポーズのつもりで渡したんだけど?」 「あ、そうだった」 「ったく、 そういや返事とかはしてくんないの?」 「え、あ、だってつけてるんだから、 イエスでしょ普通っ、ていうかやっぱ夢じゃないのよね」 「何いってんだよのどかお前ー〰っ、」 「ごめんごめん、 嬉しいんだよ、 本当に嬉しいの。めっちゃ! ほんとにホントだよ。 ただ、あんまり現実味がなくて、 またいつもの妄想のような感じで」 「妄想ってなんだよ」 「だってもうずうっとだよね、私達。 私なんてもう妄想の中で何回プロポーズされたり結婚したかわかんないんだからね」 「待たせた俺のせいでこの態度なのかよ?」 「ごめんそうじゃない、 だから嬉しすぎてー」 「あー!もういいっ、 さっきのナシ、 指輪返せ!」 「ヤダっ、もらったもんはゴミでも返さない主義だもん私!」 「お前、ゴミって」
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