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「お客様」
見かねたギャルソンさん?が、
私達の席にやってきて声をかけてきた。
「っ、すみません」
慌てて立ち上がろうとした私達を制して、
「他のお客様がいらっしゃいますので、
もう少しこえを抑えていただけますようお願いします申し上げます」
「はい気をつけます」
私達は、恐縮して頭を下げた。
「それと
……、差出がましいのですが、
お二人、おめでたいことがお有りになったご様子でしたので、私どもからささやかなプレゼントを差し上げたいとこちらを……」
封筒が手渡されたけど、
それより、
「え、聞いて……」
「はあ、多分、
ここにいる方々皆さんお聞きになっていたかと」
はっ!!
フロアのゲストさん達みんなが、
私達を生温かい目で見つめている。
そりゃそうだ、
あんなに大騒ぎしてたら、
聞こえちゃうし見ちゃうよね。
「スミマセン!!」
恥ずかしくて
顔から火が出そう。
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