1杯目

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誠司は黙って考え込むと、 ふはっ って大きく息を吐くように笑った。 「何よ馬鹿にしてんの?」 「来いっ!帰るぞ」 ぐいぐいと手を引っ張って歩き出す。 「やだやだやだ-- やだったら--- 離しなさいよーーっ!」 ---- 『ママー、あのお姉ちゃんや大人なのに、 やだやだ言ってるよ?』 『見ちゃいけません』 ーー---- くっそう、見世物になってんじゃないのよ。
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