同じく、気に入らないんですけど!

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同じく、気に入らないんですけど!

水菜はツカツカと沢田の前まで行く。 殴り合いを警戒したのか、立花はいつでも間に入れる体制を取っていたので、まるでレフリーみたいだと、夫婦の二人は思っていたが黙っていた。 「最初は間違いなく会社の事だったけど、途中から何?妻がどう!母がどう!挙句の果てに真は自分の物だった?沢田さん、何か勘違いしているわね。真はね、私の!なの!!」 それを聞いて後ろで真は赤い顔をしながらニヤニヤする。 「真!笑わない!怒っているんだから!」 「はい!!」 思わずいい返事をして顔を引き締める。 「元セフレ?所詮、特別扱いされていてもセフレはセフレでしょ?そのメンバーの中で特別扱いされて大事にされていたから真の特別?ふざけた事言わないでくれます?真はね、当時は最低最悪で女性なんかどうでも良い人だったの!特定の彼女にしてくれとか結婚してくれとか言われないなら誰でも良いの。あなたが特別だったとしてもセフレに違いはないの!」 水菜にズバッと言われて、沢田は肩を震わせた。
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