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子供達のお腹空いた連呼に、少し遅れはしたが大丈夫だと言われて、真が予約を入れた和食のお店に行った。
個室の豪華な内装に水菜が引く。
「真?家族で子連れで来るとこじゃなくない?」
「子連れだから個室がいいだろ?事前に小さな子がいるって話してあるから大丈夫だよ。」
和室の部屋に通されて、海を寝かせて良いよと言われてベビーカーから降ろして静かに寝かせた。
広い和室で子供達は寝放題だ。
「贅沢な気分ね?」
「いいよ。仲直りだし…。それより身体平気か?病院は行った?」
水菜の体を心配して真は横に座り手を取っていた。
「……あの、横に座る?普通ね?こういうのは対面じゃない?」
顔を赤くして言う。
「えぇ!これだけ広いんだから好きなとこに座ればいいだろう?それより病院は?行ったの?一人で苦しまないでって言ってるのに…水菜は直ぐ我慢するんだから…。」
と、真はブツブツ言いながら水菜の手をマッサージした。
それを見ていた真夏が真の膝の上に座りに来て、マッサージは中止された。
「ちゃんと行った。軽いから…薬を飲む程じゃないって。大丈夫だから心配しないで?ごめんなさい。」
「謝らなくていい!悪いのは俺!7年経ってるからもう大丈夫だって、治ったって思い込んでた。それさえも忘れてたんだ。全部、俺が悪い!でも良かった酷くなくて…。水菜、何食べたい?鍋は頼んであるんだ。しゃぶしゃぶ。他に何がいい?空は何が食べたい?」
抱っこしている真夏にもメニューを見せて真は聞いていた。
久し振りの家族団欒に水菜もホッとしていた。
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