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「うん…真のプライベートルーム。」
「ん?仮眠部屋?」
クルッと横を向いた。
閉められたプライベートルームを見た。
プライベートルームの開き戸の横の壁に大きな四角形の白い物が水菜の目に飛び込んだ。
「……あんなの…今まであった?」
「えっ?あ…あったよ?」
「どうして白い布が掛けてあるの?」
クルッと真の方に顔を向けると明らかな挙動不審。
「…………。んー?あれなに?」
「な、何って…絵だよ!絵画!社長室に相応しい絵画!買ったって言うと怒られると思って内緒にしてた!ごめん!」
細い目をして真を見つめる。
「……ふぅん。別に怒らないし…買っちゃったらしょうがないよね?折角の絵を見せないでどうするの?ていうか………真にしては吐くの早かったよね?」
ツカツカ歩いて布を引っ張った。
「水菜〜!やめて〜!!」
椅子から立ち上がり真は悲鳴を上げた。
掛けられていた白い布を取ると、目の前のそれにあんぐりとして水菜は暫く停止した。
「〜〜〜〜〜真!」
「はい!!」
「何これ!宇宙馬鹿!!」
外そうとすると背後から真に止められる。
「お願い!お願いだからぁ〜。見逃してくれぇ〜!」
家族写真を引き延ばしてパネルにした物が堂々と掛けてあった。
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