134人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
episode 1
私の学生時代女の子はみんな某男性アイドル事務所のアイドルの誰かが好きで女性アイドルを好きだと言うとレズだとかからかわれていた。
しかし今は女の子も女性アイドルが好きな時代になってきた。
「時代は変わったなぁ」
「どう変わったんですか??宮本先生」
「え。今の声に出てました?」
「出てましたよ(笑)ほら、HR始まりますよ。行きましょう」
私はこの人が苦手だ。高身長そこそこ高学歴、顔もそこそこかっこいい。女子生徒から人気が高いのも分かるけれど私は苦手なのだ。
なんだか気持ちが悪いのだ。すごく失礼なのは分かっている。
それなのに生徒たちはすぐ先生たちの関係まで恋愛に結びつけたがる。私と田中先生が付き合っている?ありえない。ただの同期でそこそこ年齢が近いだけだ。
「あ、薫ちゃん!おはよう!!田中先生も朝からラブラブですなぁ〜」
「そうゆうのじゃないから本当にやめてもう。田中先生からも言ってください」
「僕は別に宮本先生とならそうゆう関係でもありだと思ってますよ(笑)」
「ちょっと、冗談辞めてください。田中先生が否定しないから根も葉もない噂が立てられてこっちは迷惑してるんですよ。はぁ」
朝から憂鬱だ。こんなやつと付き合うなら死んだ方がマシかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!