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「香月、今日から、相沢タケルに付いてくれ」
社長に言われれば、拒否は出来ない。
「タケル、今日から、お前を担当する、香月芹架だ。二人とも仲良くやってくれ」
紹介をし終わると、社長はどこかへ行ってしまった。
「よろしくお願いします」
挨拶もそこそこに、
「一週間」
何を言っているのか判らなかった。
「ハァ?」
タケルは得意そうに、
「あんたが、俺のマネージャーを降りる日数」
馬鹿にされてると思った。
生意気な子だってことは、先輩から聞いていた。
「まっ、せいぜい頑張りなよ」
このデカイ態度が、余計頭にくる。
ムカつく気持ちを押さえながら、
「今日のスケジュールですけど、これから、雑誌の取材が三本と、撮影が入ってます」
(って聞いてない・・)
「あのさ、俺、腹減ってんだけど」
この先が思いやられる。
「マネージャーさん、俺の話聞いてる?あっ、マネージャーさんて長げーから芹架でいい?いいよね。よし決まり。飯食いに行こうぜ」
彼に引きずられる様に、事務所を後にした。
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