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カミサマはあきらめた!⑤
「怒られた」
「怒られたね」
「怒られた理由を知りたい」
教会の祭壇の下、聖職者(坊主もいるよ♪)は三田さんに正座させられ反省させられ中である。
「いいですか?神と仏に遣えし諸人よ。先程までの狂乱を振り返り、聖なる日に犯した罪の大きさを意識しなさい」
だが、人間の心を喪失し人知を超越した〝ハゲチャビン〟に罪の意識とかある筈がなかった。
というか、そもそも罪の字が理解できるかどうかも怪しかった。
「ねえねえ♪なんか、諸人って言葉やらしくね?」
「プークスクスクス♪諸をカタカナにしたらモロ人だぜ♪」
「モロになんか出てる人みたーい♪」
「「「モーロモーロモロ♪モーロモーロモロ♪モーロモーロモロ♪ポッロン♪ハイ!!!」」」
性職者に変化を遂げたハゲどもは、腰をクイックイ。アメリカの警察が居たら条件反射で射殺OKな前後運動を開始した。
「サノバビッチ!!おまんらフィンランドの戦車部隊動員して盛大に轢き殺してやろうか!!」
激高した三田さんは、自分の頭に乗っかていた〝ナニカ〟を掴んで床に叩きつけた。
「あっ!?」
「あら?!」
「三田さん、それ!?」
修道女二人と尼さんの視線が釘付けになった先にあったのは…。
床にめり込んだ〝カツラ〟であった。
「「「「ハッゲ♪♪♪♪」」」」
ピンクなレディのUF○な、頭の後ろから手のひらを突き出す振付をして、人の形をした化け物たちが満面笑顔のドヤ顔を見せつけながら聖なる女性たちを見据えた。
つまり、ハゲが四人に増えた。
「三田さんがハゲて暴走モードに!!」
「くっ!本体である拘束具を自ら喪った三田さんは、ハゲ徒三体と同じく無敵ハゲモードになったんだわ!!」
「ハゲ徒によってハゲインパクトが引き起こされたら、世界がハゲてしまう!!」
ハゲの腐なる瘴気にあてられた三人の聖なる女の子たちは完全に気が動転し、自分たちが何を言ってるのかよく分かっていなかった。
とりあえず、【ハゲ怖えーー】状態である。
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