事前連絡

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事前連絡

 雲を突き破って、銀色の円盤が空から降りてきたのが研究所の窓から見えた。  私は窓際に立ち尽くし、思わず頭を抱えた。 「博士、大変です!! 空から謎の飛行物体が!!」  部屋に駆け込んできた助手に私は頷いて見せた。 「見えておるよ」 「何でしょうね、あれは」 「宇宙人だろう」 「やっぱりそうですよね」    私は助手と顔を見合わせた。  二人とも同じことを考えているに違いなかった。 「例のメー……」 「言うな」  万が一にでも盗聴されている可能性が頭をよぎり、私は助手を止めた。  ここは国が金を出してくれている研究所なのだ。
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