整合《浜松“合シリーズ”4-3》

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 人は、自分の行動を考える際に、他人を意識しない事は無い。  人間が人間の中で生きる限り、必ず他人を意識する。それが社会だ。  自身と他人との関係性を考えない社会は存在しない。    どうしたら、他人と上手く関係を結べるのか。  それは他人の損なっている部分を補ったり、要求、希望に答える事だ。  他人と繋がる理由に、必然性を持たせるのだ。  損失と補充。  理由と結果。  要求と対応。  それを潤滑に出来れば、人間関係は上手くいく。  または、自身の“思惑”を叶える事が可能だ。  人と人。  事象と事象。  事情と事情。  それが繋がる事を『整合性が合う』というのだ。  誰もが、整合性を合わせたいのである。  それは『タイミング』とも言えないか。タイミングの合えば、不必要なものも必要になる。  必要なものは、タイミングが決めるのだ。  整合させるのは、タイミングだ。  あの女たちも、きっとそうだろう。
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