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準也はNYのモデル事務所に到着した。
「じゃーん!お土産だよー」
「えー?これ?東京行ったの?」
「そーですとも!ジャムの行ってる東京!」
「でもージャムこれもー飽きたー」
例のお菓子をジャムは指差した。
「えーひどい!沖縄の子には人気あったよ?美月くんとか!」
「うそー?美月さんって東京居たもん。きっと飽きてるのに準也が泣くから言えなかったんだよ」
「そうなの?わーそうか。で、さおりのとこも行ったけどーさおりに撮影には来ちゃだめって言われたー」
「当たり前だし。準也って迷惑なやつだねー」
「ひどいなー。あ、トム!これ東京のお土産だよ!」
「なんですか?お菓子?」
「トムには飽き飽きしたお菓子だけど、もらってくれる?」
「なんでそんな。言ってませんけど?」
「だってジャムが」
「トムは東京行ってないよ」
「あー!そうかそうか!間違えたよ!ジャムだけ行ってるんだった!」
「…わざわざ丁寧に言わなくていいんですけど。準也はトムをいじめたいんですね?」
「なんでー?あ、そうそう学食行ったよー」
「準也、自分の話ばかりしないで人の話も聞くべきです!」
「トムとかどーでもいいから!それで?」
「ジャム!まだ準也はトムをいじめたいのか答えてません!」
「うるさいなー。トムは黙ってて!」
「えーっと、それでー」
「2人してトムをいじめるんですか?ひどいです!」
ちゃーんと買うの覚えてたのにお土産あげるとややこしいことになるなぁ。
もう面倒くさいし今度は買わなくていいや。
いつも買うのを忘れる準也はそう思った。
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