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社長ってどんな人?
撮影終わりに買い物に行くと、知ってるスタイリストがいたので声をかけた。
「やっほー久々~今なにしてんの?」
「準也?久しぶり!この店で働いてるのよ」
「へーへー!すごい!」
パシャ
あ、
続けてパシャっと撮られた。
「あ、待って!この人はただの知り合いで!」
って言っても聞こえないよね…。車に乗っていっちゃった。
あーあ。
「うそ、撮られた?」
「うん。さおりに怒られる~」
「あぁ、準也、私のせいだわ」
「ううん。気にしないで」
仕方なく買い物の場所を変える。
街を歩いていると、声をかけられた。
「準也!元気?」
「おー!ちょうどよかった!さっき写真撮られた!取り消したい」
「どこの人?」
「見たことないなぁ」
「それはわからないなぁ。準也、また写真撮らせてよ。すぐデマだってばらすから」
彼はモデル始めてから知り合いになったパパラッチ。仲良くしてしまってる。
「もーー!そういうのしてるからさおりに怒られるんだよぅ」
「その彼女と撮らせてくれよ」
「無理だよ。さおりは日本で人気のモデルなんだよ?だめだめ!」
「すごいニュースになるのになぁ」
「俺も思うけどさおりが拒否る」
「サプライズで指輪渡すのはどうだろう。その後結婚したって記事なら問題ないだろう?」
「えー、まず結婚してくれるかどうか。それで無理って言われたら、写真も意味なくなるし俺も悲しくなるし」
「準也らしくないなぁ」
「うーん。だって売れっ子だよ~?俺はまぁまぁだけど、さおりはすごいんだよ?」
「準也も日本では人気あるらしいぞ?ハーフなのかって話題だぞ」
「ふーん。俺ってそんなに外国人っぽいのかな~」
「うーん、雰囲気かな?」
「ふんふん。なるほど。あ、写真撮らせてあげるから買い物付き合ってよ」
「えー、準也の買い物は時間かかりすぎる…!」
「それくらい協力してよ~」
ということで、お仕事もあるというのに連れ回した。彼がよく有名人を張ってる場所意外のとこを教えてもらいながら買い物。
服選びは楽しいけど、自分が着るとなると慎重になっちゃう。
「これとこれとーどっちが似合う~?」
「どっちも?」
「んじゃ、両方買う」
「…金遣い荒いな」
「これも買う」
欲しいときは欲しいだけ買う。これは準也の法則であーる。
それに、たまにはパパラッチの彼を振り回すのも楽しいー
仕返しだー!
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