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たくさん買い物をした次の日。
「おはよー。なんかさー昨日~」
「準也ったら!大変!」
レナが大慌てしてる。なんなんだろ?
「もう!早く!」
「えー?なにがー?」
「今日は社長が来てるから挨拶しないと!遅刻しちゃだめだよ!」
わー。忘れてた。
「そうかー、じゃあ社長室に行かないと?」
「そーでしょ!」
まだ昨日のことレナに話せてないし、社長に先に愚痴聞いてもらわないとね。
「あのー社長ー遅刻しました」
社長室に入る。
「ノックしなさい」
「あ、忘れてた」
「それから、遅刻の常習犯さん。沖縄でも撮影遅刻してるらしいじゃない?」
「えーっと、それはぁ」
美月くんのばか!おしゃべりなんだから!
「それから、締め切り。これは守りなさい。できなきゃ、カメラマン辞めさせるから」
「はい、そうですね。気をつけます」
「それから、そこに座りなさい」
社長に勧められて、ソファーに座った。ゆっくりしなさいってことかな?
「準也、私に言うことあるでしょ?」
「え?なんでしょう?」
「写真。また撮られたの?変装しなさいって言ってるでしょ」
「あ、昨日のこと?」
仕方なく撮らせてあげた、知り合いの女の子との写真。
「昨日?私はここに来るのは何ヶ月ぶりかなのよ。さあ当てて」
「え?2ヶ月?」
「はい不正解。正解は半年」
「えー久々だー」
「ということは、準也が写真を撮られたのは昨日も入れて半年で6件ね。毎月ね」
「そんなに?」
「そう。どうしてかしら?」
「変装し忘れたから?」
「違う。準也、友達がいるんでしょ?」
え、そこ!なんで!?知ってるの?
「…えー?友達って?」
「パパラッチの。準也が撮らせてあげてるんでしょーが。そうやって甘やかしてるんでしょ」
「わー社長すごーい!」
「…そういうのなんとかしなさい。写真撮られたらね、あんたの印象悪くなるのよ?それが彼女にも見られるわけでしょ?いいわけ?」
「そんなの嘘だし、友達に撮られたって言ってるし」
「準也の日本の人からの印象を教えてあげましょうか?女好きの調子にのってるモデルですって。どう?」
「えー!女好きってなんだよー」
ハーフで人気あるって言ってたのに!話違うじゃん!
「そういうものよ。だからちゃんとしなさい。仕事にもし影響が出ても知らないからね」
「えー。でもミナキもよく美女と写真撮られてるー」
「そう。あいつもなんとかしないとなんだけど」
「ミナキはほんとだめだよね~」
「そっくりそのまま返すわ。準也、期日を守って仕事しなさい。以上。帰っていいわよ」
「わー、ちゃんとしまーす」
あーあ、社長にこてんぱんにされたよ。
怖い人だぁー
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