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ざわざわと、報道陣に囲まれていたが、田中、餅月の話は終わった。が、しかし報道陣らは帰らないで居座っていた。
そんな彼らの態度に腹を立てた人がいた。
「白河さんの担当カメラマンは、今日は休みです!」
無視されたことにいらだった萩原は、大声で叫んだ。
「…まじかよ」
「早く言えよ」
ぞろぞろと、彼らは帰って行った。
「ふう、なんとか帰りましたね、あれ?小暮さん?」
「ここだよ」
地面に寝転がり、靴で踏まれた後のある小暮は、入り口前にいる萩原たちから離れたところにいた。
「そんなとこにいたんですね。ちびで見えませんでした!」
「おい、萩原ってめー」
「はーやっと帰りましたね」
「よかった」
「おはようございます!」
アシスタントや雑用のメンバーがぞろぞろとやってきた。
「あれ?みんないたんだ!」
萩原は報道陣の去って行った逆の方向からやってっきた彼らに驚いた。
「いやー人多くて何事かと」
「田中さん、かっこよかったです」
「あのねー隠れてても何もわからないわよ?」
「田中さんさすが!望月ももっとお話できるように頑張ります!」
「いや、そんなの誰も求めてないと思うけど?」
「皆さん、おはようございます」
「あ、翼さん!」
すがすがしい笑顔で、カメラマン美空翼は現れた。
「おはようございます、今さっきまでわけわかんねー人たちめっちゃいたんですよねー。やばかったですよ」
「小暮さん、お疲れ様です」
田中はインタビューを受けてなんとなく気づいた。
それがどこから漏れたの?
てゆーか、美空翼はこうなることを見越して遅れて来たんじゃないの…?めんどくさいことに関わりたくないから。
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