その後の話

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その後の話

「あ、もしもし社長。結婚します」 「はぁー?」 「だって責任取れって言ってたから」 「そうじゃないんだけど…。白河の彼氏として責任とれよってことなんだけど」 「あ、そうだったのかー。で、さおりは沖縄の事務所に入るって」 「ちょっと、なんで勝手に決めるのよ」 「だってさおりがそうしたいって。沖縄の事務所で働いて、俺と住むの。沖縄でー」 「なにそれ。でも準也は今まで通り稼いでくれるんでしょうね?」 「はい」 「締め切り厳禁、遅刻厳禁。できる?」 「はい」 「白河の今までにない顔を撮ってくれるんでしょうね?レアなやつ」 「それはもう、サイコーの!」 「準也はモデルの仕事も増えるから。頼むわよ」 「任せて」 社長に電話報告を終えた。よっし! さおりとは今、結婚式はいつにする?って話をしていたところだった。 「準也の仕事のないときじゃないとね~」 「当たり前じゃん!さおりはまだ仕事ないからーいつでも大丈夫だね!」 「ねぇ、長山さんの受けてた仕事はどうなったのかな?」 「誰か他の人に回すと思う。レナのときはそうなってたしー。さおりしかだめーなお仕事はこっちに回してもらうから~」 「うん。で、いつするの?ドレスは?」 「ドレスは知り合いのデザイナーに頼むから、で場所はうちで!」 「ハワイの実家?式場とかじゃなくて大丈夫なの?」 「あ、そーだよねぇー。あー親戚に招待状も送らないとー」 「身内だけでいいの?仕事の人には?」 「えーなんかめんどくさくなってきたなぁー」 「あー私もー」 「もーさおりはしっかり俺をサポートしてよねー」 「ごめん、助けられない。頼りないもん私」 「そっかーとりあえずーモデル仲間には声かけてみようかな?」 「私は呼ばないよ。家族だけしか」 「俺もそうしようかなぁ」 「だめだよ。準也はちゃんと呼んで」
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