2人が本棚に入れています
本棚に追加
その後の話
「あ、もしもし社長。結婚します」
「はぁー?」
「だって責任取れって言ってたから」
「そうじゃないんだけど…。白河の彼氏として責任とれよってことなんだけど」
「あ、そうだったのかー。で、さおりは沖縄の事務所に入るって」
「ちょっと、なんで勝手に決めるのよ」
「だってさおりがそうしたいって。沖縄の事務所で働いて、俺と住むの。沖縄でー」
「なにそれ。でも準也は今まで通り稼いでくれるんでしょうね?」
「はい」
「締め切り厳禁、遅刻厳禁。できる?」
「はい」
「白河の今までにない顔を撮ってくれるんでしょうね?レアなやつ」
「それはもう、サイコーの!」
「準也はモデルの仕事も増えるから。頼むわよ」
「任せて」
社長に電話報告を終えた。よっし!
さおりとは今、結婚式はいつにする?って話をしていたところだった。
「準也の仕事のないときじゃないとね~」
「当たり前じゃん!さおりはまだ仕事ないからーいつでも大丈夫だね!」
「ねぇ、長山さんの受けてた仕事はどうなったのかな?」
「誰か他の人に回すと思う。レナのときはそうなってたしー。さおりしかだめーなお仕事はこっちに回してもらうから~」
「うん。で、いつするの?ドレスは?」
「ドレスは知り合いのデザイナーに頼むから、で場所はうちで!」
「ハワイの実家?式場とかじゃなくて大丈夫なの?」
「あ、そーだよねぇー。あー親戚に招待状も送らないとー」
「身内だけでいいの?仕事の人には?」
「えーなんかめんどくさくなってきたなぁー」
「あー私もー」
「もーさおりはしっかり俺をサポートしてよねー」
「ごめん、助けられない。頼りないもん私」
「そっかーとりあえずーモデル仲間には声かけてみようかな?」
「私は呼ばないよ。家族だけしか」
「俺もそうしようかなぁ」
「だめだよ。準也はちゃんと呼んで」
最初のコメントを投稿しよう!