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チャペルはあっさりと終了した。準也からがっつりキスされたのみんなに見られて恥ずかしい。
その後のパーティは準也の家で行われた。ウエディングドレスは着替えて、普通のパーティなドレスでゆったりとしたムードとなった。
「さおりー!おじさん連れてきたー」
会いたくない人ナンバーワンくらいの長山さんが準也に連れてこられた。
「白河くん、おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
「おじさんアロハシャツ似合うー!」
全然関係のない話をする準也。うざいんですけど!
「あー匡!ほらほら、さおりだよ!」
長山さんを無視して、長身の男の子を連れてきた。長山さんはさっさといなくなってしまった。
「高峰匡です!東京に準也お兄ちゃんが来たとき、すぐに白河さんのお宅に行かせなくてすみません!」
いきなり自己紹介と、謝罪。しかもこの子、ちょっと準也に似てる。けどガリガリ。
「匡ったらー!それはいらない話だよー」
「私からも謝らせて下さい。はじめまして、匡の妻の派留美と申します」
長身の男の子横にいたのは、小さくて、ナイスバディな女の子。妻なのか…。
「準也さんは白河さんと会うことをついでのようにして、うちに入り浸り…白河さんとの時間を短くしました。それに、うちの夫が大学に勝手に連れて行ってしまって…」
顔もなかなか美人である。綺麗な子。若いんだろうなー。
「あ、あの…白河さん?」
「あ、ごめんなさい!気にしてないので!」
というか忘れた。
「白河じゃなくて…さおりでいいよ」
「だってさ!匡」
「さおりお姉さん?なんか照れるね!」
この子、かわいい男の子じゃないか。
「確かに、苗字は古屋になったんでしたね。お仕事でのお名前はどうされるのですか?」
鋭い質問をしてくる奥様。姉さんだー
「え、そのままかな?どーなの?準也」
「めんどくさいからそのままかもよー?」
「あの、白河さんのことはちゃんとしたほうがいいと思います。今後に関わりますから」
この子、若いのにしっかりしてる。
偉いなぁ。
「そーか。社長に相談しよーっと」
「そんな呑気にしてていいんですか?仕事のことですよね?」
「わーん、匡~怒られるよー」
「派留、今日は結婚パーティだし、その辺にしときなよ~」
「…大変失礼しました」
私、こういうしっかりさんと出会ったことはない。初。
そんで、準也のような子の言うことを聞く、よくできた嫁だ!
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