不意打ちキス

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不意打ちキス

「さおり~!」 「は?何?」 今日は準也と二人で沖縄内でデート。と言ってもただの買い物だけど。 「これかわいい!さおりに絶対似合う!!」 今日の買い物はというと…私の服を選んでくれるらしい。準也はスタイリストもやってるからセンスはいいんだよね~ 「じゃあ着てみる」 私は準也が選んだ服を試着室で着てみた。 なぜだか、いつも気に入っちゃうんだよね~ 「準也。着てみたよ」 試着室のカーテンを開けて、自慢気に見せてみた。 「おぉ!さおりやっぱ似合う~!」 「当然でしょ~?」 「買うの?」 「うん。買う。…じゃあ着替えてくるね」 「あ、待って!」 突然、腕をつかまれた。 「え?なに?」 「kissしてもいいかな?」 「は?バカ?だめですよ」 「だって、さおりかわいいから!…いいでしょ?」 そう言いながら、ぐいっと顔を近づけてきた。 「ちょっ!準也近いっ!」 準也の顔を両手で制す。 「さおり~いじわる~」 「ここ店だよ?迷惑!」 「え~?じゃあ店員さんに迷惑か聞こうよ」 「バカじゃないの。ありえない。信じられない!もうっ」 「ん~でも今したいな!」 「我慢しなさい。ここは沖縄ですよ?」 ったく準也ったら何考えてんだか! さっさと着替えて買わなきゃね~。試着室のカーテンをさっと閉めて、元着てた服へ着替える。 「さおり~日本っぽければいいの?」 試着室前でなにやらごちゃごちゃ言っている。 「なにそれ?意味わかんない」 着替えたので試着室のカーテンを開けた。 と、準也がまた顔を近づけてきた。 「だからだめだって…」 準也から逃げようとしたら、チュッと頬にキスされた。 …呆気にとられていると 「これなら日本人っぽいでしょ?テレビでもやってたし!」 「…やめてよ。準也きもーい!」 「え?違うの?」 「違う!」 私は会計に向かった。 準也ってほんとおバカなんだから。 バカップルに見られちゃうじゃないの! バカじゃないのに!
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