2人が本棚に入れています
本棚に追加
不意打ちキス
「さおり~!」
「は?何?」
今日は準也と二人で沖縄内でデート。と言ってもただの買い物だけど。
「これかわいい!さおりに絶対似合う!!」
今日の買い物はというと…私の服を選んでくれるらしい。準也はスタイリストもやってるからセンスはいいんだよね~
「じゃあ着てみる」
私は準也が選んだ服を試着室で着てみた。
なぜだか、いつも気に入っちゃうんだよね~
「準也。着てみたよ」
試着室のカーテンを開けて、自慢気に見せてみた。
「おぉ!さおりやっぱ似合う~!」
「当然でしょ~?」
「買うの?」
「うん。買う。…じゃあ着替えてくるね」
「あ、待って!」
突然、腕をつかまれた。
「え?なに?」
「kissしてもいいかな?」
「は?バカ?だめですよ」
「だって、さおりかわいいから!…いいでしょ?」
そう言いながら、ぐいっと顔を近づけてきた。
「ちょっ!準也近いっ!」
準也の顔を両手で制す。
「さおり~いじわる~」
「ここ店だよ?迷惑!」
「え~?じゃあ店員さんに迷惑か聞こうよ」
「バカじゃないの。ありえない。信じられない!もうっ」
「ん~でも今したいな!」
「我慢しなさい。ここは沖縄ですよ?」
ったく準也ったら何考えてんだか!
さっさと着替えて買わなきゃね~。試着室のカーテンをさっと閉めて、元着てた服へ着替える。
「さおり~日本っぽければいいの?」
試着室前でなにやらごちゃごちゃ言っている。
「なにそれ?意味わかんない」
着替えたので試着室のカーテンを開けた。
と、準也がまた顔を近づけてきた。
「だからだめだって…」
準也から逃げようとしたら、チュッと頬にキスされた。
…呆気にとられていると
「これなら日本人っぽいでしょ?テレビでもやってたし!」
「…やめてよ。準也きもーい!」
「え?違うの?」
「違う!」
私は会計に向かった。
準也ってほんとおバカなんだから。
バカップルに見られちゃうじゃないの!
バカじゃないのに!
最初のコメントを投稿しよう!