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「ああん、もう!ボールが戻ってくるなら何だってあげるから、誰か取ってよぉぉお!」
たかがボールですよね?と言いたいところですが、お姫様は膝を抱えて泣き出してしまいました。
「私が取って差し上げましょうか?」
お姫様は顔を上げましたが、誰もいません。
「何処を見ているんですか?私はここですよ」
声のする方、つまり、地面に視線を落としました。
「げっ、カエル!」
お姫様は素早い動きでそこから離れました。
「あんた本当に取れるの?」
腕を組んで偉そうに言っていますが、カエルが苦手なんでしょう。ちょっとカエルとの距離が遠いです。
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