お尻会い

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テレビで綺麗なニュースキャスターの人が眉間に皺を寄せて喋っている。僕はホットコーヒーを飲みながらそれに耳を傾ける。
「今日もまた若い男性が襲われました。防犯カメラには犯人らしき人が映っていましたが深いつばの帽子をかぶって黒のダウンジャケットに黒のズボンという全身真っ黒な恰好をしているので犯人の特定は出来ていないということです。警察は都内全域を捜査中です。警察の捜査の網にも掛からず、いまだ犯人は逃走中です」

　朝、一番のニュースが耳に入ってくる。まあ、僕には関係ないことだ。襲われたのは何時も若い男性だというので、少し怖いがここは埼玉県だ。それも北部の群馬県に近い地域だ。襲われるのは何時も都内なので心配することはないように思われる。
　今日も駅前のバスターミナルのベンチに座ってお尻観察をするため２つ電車に乗った先の駅に行く。僕はお尻が大好きだ。でんとした存在感のあるお尻。ふくよかで肉付きのいいお尻は堪らない。今は１１月の終わりなのでロングコートが邪魔をして良いお尻に出会うことが難しいが短いダウンジャケットやフェイクファー、ライダースジャケットを着ている子はスカートやデニムを身に着けて下半身の後ろ姿を強調しているようにプリプリお尻を振って歩く。頬の肉が二重にも三重にもなっている子は顔は置いておいてお尻は美しいパターンが多い。天は二物を与えないというがその通りなんだろう。でもどちらも美しい子がいるのは否めない。