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5話
「俺、持ってっとくから」
行っちゃう…
っ…!
「まって!!」
「?」
「いくっ」
「わ…たしも」
「ふーん」
そう言って翔は歩き出した
とたとたっと私はついて行って
いろいろ言おうと思ったけど
二人きりは気まずいっ…!
「あのっ…」
「なに?」
「ごめん」
「は?」
やばっ顔が赤くなっていくのがわかった…
でも
言わなきゃ!
「みっ見てま…した」
「テ…スト…中…」
「ぷはっ」
「あはっあははは」
「え?ふぇっ!?」
「ごめんまだ考えてたのかと思って」
え?じゃあ気にしてなかったの?
「気…にしてなかったの?」
「ねーよ笑」
「気にするかよ…そんなのっ!」
えっ
また顔が赤くなる
めっちゃ気にしてたじゃん…あたし…
恥ずっ
あ、多目的室B着いた
ノートを置いて
二人で玄関に向かった
雨は…
まだ止んでないね
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